愛姫



真っ赤な顔をして震える声でユアは言う。




それを聞いてノディアがクスリと笑う。




「可愛いな、お前は」




「・・・ひゃっ・・・・ち、違っ・・・」




すると、ベッドに脱ぎ捨てられたドレスからイヤリングが落ちた。




「・・・」




それを見たノディアが拾い上げた。




「・・・ユア・・・」




あがった息を整えるユアの前にイヤリングを見せたノディア。




「ぁ・・・!!」




ユアはすぐにイヤリングをノディアから取ろうと腕を伸ばす。




しかし、ノディアはユアに届かないように腕を上に伸ばした。




「・・・・す・・・すいません・・・、ごめんなさいごめんなさい・・・・返してください・・・・」




必死に謝るユア。




そんなユアの前にノディアはふたつイヤリングを出した。




「・・・ぇ・・・・」



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