愛姫
「・・・・」
ユアは無言でノディアを見つめた。
「俺のために買ってくれたのだろう?」
「・・・そ・・・それは・・・」
ユアは遠慮気味に頷く。
「・・・投げ捨ててすまなかった」
髪を優しく撫でるノディア。
「付けてくれるか・・・?」
イヤリングを渡された。
ユアは小さく頷くと、カシャと両耳に付けた。
「・・・・似合うか?」
「・・・はい・・・」
ユアが満面の笑みで笑う。
ノディアはクスッと笑うとユアに唇をそえた。
「ユアの分も俺が買ってやろう」
それから二人はベッドに倒れ込んだ。