愛姫
・・・ノディア様の妹・・・・!!?
「・・・・」
私は恐る恐る頷く。
「どうしてここにいるの?」
「帰り道がわからなくて・・・・」
「多分この先を右に曲がればつくよ。またねユア」
「ありがとうございます」
私は頭をさげて歩いた。
姫候補たちの視線が私にささる。
「あんな娘のどこがいいのよ」
「貧相な身体ねぇ」
嫌味や視線が怖い。
走って部屋に入る。
「私・・・選ばれなくていいのに・・・・」
怖いのは嫌なのに。
どんなに親に嫌われてもそれに慣れることはない。
「怖いよ・・・・。」