愛姫



外に出ると城の中で仕事をするノディアが見えた。




「お兄様だ」




サラが手をふるとノディアがこちらを見た。




「ほら、ユアも手ふりなよ」




「・・・う、うん・・・」




なんだか恥ずかしくて遠慮気味に手をふるとノディアが柔らかく笑う。




「・・・お兄様のあんな笑顔初めて見た」




サラが横で驚いている。




「ユアのおかげだね」




肘でユアを突くサラ。




「・・・そ、そんなこと・・・」




それから二人は花が綺麗に咲く中庭に歩いていった。




サラにユアは質問攻めされた。




ユアはごまかしながらサラとお茶を飲んだ。




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