愛姫



しばらくお茶をしていたら、サラが何かに気がついた。




「あ、お兄様。」




「ぇ、ノディア・・・?」




ユアが振り返る前にノディアの手がユアの髪に絡んだ。




「あ!!!ユア!!お兄様のこといつから名前だけで呼んでるの!!!??」




サラが食いついてきた。




「・・・ぁ、え・・・ぇっと・・・」




するとノディアがクスリと笑った。




「随分前から二人きりの時は呼ばせていた」




「ひゃ・・・」




ノディアは言いながらユアを抱き上げる。




「・・・ノ、ノディア・・・」




「もうユアを連れていく」




サラはニコニコ笑って手をふる。




「ぇ、ちょっと・・・ノディア・・・」



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