愛姫




「知らないだと!!何か知っているだろう!!?」




怒鳴り声を聞き付けて、廊下の兵が入ってきた。




「ムチをかせ!!!」




兵がムチを渡す。




「言わねばこうだ!!!」




バシン!!!!




強い痛みが背中に走る。




「きゃぁぁっ!!」




痛くて床に倒れ込む。




「私・・・本当に知りませ・・・ん・・・」




バシンバシンと背中に痛み。




「ノディア・・・助けて・・・」




涙がポタポタ出てきた。




何回かするとムチがおさまる。




「・・・こいつを牢獄にいれろ!!」




兵が無理矢理にユアを立たせた。




背中は血まみれだ。




意識が朦朧として足元が覚束ない。




「・・・・ぁ」




牢獄に入るとそのまま崩れ落ちた。




いちよう背中の傷は手当てをしてくれたが痛みがひかない。



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