愛姫



寒い牢獄の中にユアの啜り泣く声が響いた。




・・・・
・・・
・・





「おい」




いつの間に寝ていたのか、呼ぶ声で起きた。




金髪の男が視界に入る。




「・・・っ・・・」




後ずさりしようとしたら背中が痛んだ。




「痛いか。知っていることを話せば良いものを。」




「・・・・本当に知らないんです・・・」




「・・・・」




「・・・私は・・・何も・・・」




途中で身体が浮いた。




金髪の男が抱き上げていたからだ。




「・・・・離して・・・ください!!!」




「俺はアリル。お前のようなか弱いものがつく嘘などすぐにばれる」




「やっ・・・本当に知らない・・・!!!」




逃げたくても背中が痛む。




力で敵わない。




ノディア・・・助けて・・・・!!!




アリルはユアを召し使いに預けた。




「こいつを着替えさせろ」



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