愛姫
今しかない・・・!
ユアは素早くノディアのほうに走る。
「っ!待て!!!!」
アリルが後を追う。
ノディアも弾かれたように走った。
「ノディアッ・・・・!」
「ユア」
ユアが伸ばした腕をノディアが素早く引き寄せた。
ユアがノディアにすっぽり隠れた瞬間に刃物がぶつかる音がした。
ノディアとアリルだ。
「貴様よくも!!!」
ノディアの瞳が金色に変わる。
ノディアがユアの瞳を隠した。
ユアは安心からか意識が飛んだ。
・・・・
・・・
・・
・
「・・・ん・・・」
瞳を開けると見覚えのある部屋だった。
「起きたか」
反対側から愛しい声。
振り向こうとすると背中が痛んだ。
「動くな。傷口が開く」
「・・・ノディア・・・」
「ん?」
ノディアが優しく起こしてくれる。