愛姫



ノディアは少し呆れたように笑って馬車の中を移動してユアの隣に座る。




「さあもう少しで城だ」




「はぁい」




おとなしくノディア従う。




城の門が開いた。




「ノディアー、長旅ご苦労様」




ノディアが馬車から降りるてユアを抱き上げて馬車から降ろしていると、走ってくる一人の男の人。




「ああ、ティノ。久しぶりだな。」




綺麗な赤茶の髪でニコニコした男の人。




この人が王子様?




お辞儀を笑顔で挨拶をする。




「初めてまして。ノディアのつ、妻のユアと申します」




まだ妻と言うのになれない。




「噂どおり可愛らしい姫だ。第一王子のティノです。よろしく」




すると後ろ声がした。




「ティノ、置いていくなんて酷いじゃない!」




小さい子を抱いた黒髪の可愛い女の子。




「ああ、悪いね。アリィー。」




「アリィーと子供か?」




「ああ、一年前に生まれたんだ。」




「ノクリよ。」




すると、ノディアがポカンとしていたユアを抱き寄せた。




「アリィー、俺の女のユアだ」




するとアリィーが瞳を輝かせた。



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