愛姫



目の前には不機嫌な顔に長くなった栗色の髪がかかっているノディア。




「・・・ぁ・・・」




眉間にシワがよっていた。




「お前はすぐに離れていなくなる。だから今回も連れてきたというのに・・・」




ノディアは髪がうっとうしいのか手で髪をオールバックにした。




「早速俺と一緒に寝ないだと?抱き上げれば離せだと?お前は何なんだ。」




よくわからない涙がベッドに落ちる。




「・・・ごめんなさい・・・ノディアの気持ちわかってなくて・・・」




「ユアを離したくないのに、お前は俺が嫌いか?」




「そっ!そんな違う・・・。ノディアのこと好き・・・」




「ならば何故離れたがる」




「恥ずかしくて・・・」




「・・・恥ずかしい?そんなもの治せ」




ユアは小さく頷いた。




「それで良い。俺から離れたがるな。」




ぎゅうっとノディアがユアを抱きしめた。




ユアは遠慮気味にノディアの服を掴んでいた。



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