愛姫



「朝から御盛んだねー」




ティノはとくにびっくりする様子も見せない。




「んん・・・ノディアっ・・・」




ユアが恥ずかしさに顔を赤くする。




「はやめに準備しておくれよ」




ティノはわざとらしくため息をして部屋を出て行った。




しばらくして唇が離れる。




息切れをするユア。




「なんだ、顔が真っ赤だぞ」




「・・・ノディアのせいのくせに・・・」




するとノディアは満足そうに、ふっと笑った。




不覚にもそんなノディアをカッコイイと思ってしまうユア。




「さあ、そろそろ準備をするか」




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