愛姫



ゴソゴソとノディアがポケットを探る。




「・・・?」




「ユア、お前にこれを」




ポケットから出てきた小さな袋。




「何?」




コロリと出てきたのは綺麗な空色をした宝石のついたイヤリング。




「・・・ノディア、これ・・・」




ユアは瞳を大きくしてノディアに聞いた。




「ユアにもやろうと前言っただろう?」




ユアの手の平からイヤリングをとる。




そしてイヤリングをユアの耳につけた。




「想像通りだ。よく似合う。」




目を細めて笑うノディア。




ユアは思わずノディアに抱き着く。




「ありがとう。・・・すごく嬉しい。」




ノディアはユアの髪をとく。




「・・・ノディアにあげたイヤリングはすごく安いよ?ごめんなさい」




「なぜ謝る。ユアからの贈り物ならどんなものにも敵わないのに。」




甘い声で囁かれてユアは顔を真っ赤に染める。



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