愛姫
ノディアは金色に変わった瞳で見知らぬ黒マントを羽織った人物に視線を送る。
「貴様、誰の馬車か分かっての仕業か」
「・・・・」
そこにユアがひょこりと顔を出す。
「ノディア・・・?どうしたの・・・?」
すると黒マントの瞳が不気味に笑う。
ノディアはそれを見逃さなかった。
狙いはユアか!!
「ユア!!」
ノディアがユアを庇おうとした。
しかし、黒マントが何かを唱えるとユアは光りに包まれる。
「ノディア!!」
「ユア!!!」
ノディアがユアを掴もうとした瞬間、ユアは跡形もなく消えた。
「・・・・ユア・・・ユア!!!?」
ノディアの声が虚しく消える。