愛姫



「・・・助けて・・・・本城くん、離して・・・」




「・・・結愛は俺好きじゃないだろう?」




「・・・・え・・・」




始めから好きではなかった。




でも、この状況で言ったらさらに悪影響だ。




「・・・そんな・・・」




ギュッと力一杯手首を掴まれる。




「・・・痛っ・・・・」




「・・・嘘だね、事故の後はさらにそうだ」




・・・それは・・・ノディアができたから・・・・。




「好きならキスもそれ以上も・・・いいんだろ?」




その言葉に恐怖感を覚えた。




頭を横にふる。




「・・・ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・!!!!」




無理矢理唇が塞がれる。




苦しい・・・!




力一杯暴れても無意味だった。



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