愛姫



・・・
・・





「・・・ん・・・」




太陽が高くのぼるお昼、ユアは目を開く。




朝方やっと寝かせてもらえたから正直まだ眠かった。




緩くノディアに抱きしめられてるから身動きは取れない。




ノディアはぐっすり眠かっていた。




「・・・・」




またあんまり寝れてなかったのかな・・・?




そう思っていたら、ゆっくり栗色の瞳が開かれる。




「・・・ノディア?おはよう」




まだ眠そうな表情に思わず顔が緩みながらノディアに言った。




「・・・ユア・・・ああ、居るな」




ユアの存在を確かめるように髪をといた。




「夢でなくてよかった・・・」




「夢なんて嫌。ノディア」




ユアがギュッとノディアに抱き着く。



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