愛姫
「はい!」
アロが息を切らして走ってきた。
「至急医者を呼べ。」
ノディアはユアを抱っこしたまま部屋に入る。
ユアをベッドにおろす。
「ユア様のどこかが悪いのですか・・・?」
アロがノディアに心配そうに問い掛ける。
「ち、違うの・・・お腹に、」
「子がいるかもしれない」
「・・・!!」
アロが驚いて見せるがすぐに笑顔になる。
「わかりました!!至急お呼びいたします」
「だが、この事はまだ誰にも漏らすな。」
ユアとアロがきょとんとした顔になる。
「ユアを認めていない者が何をしだすかわからない」
アロは頷くと部屋を出ていく。
「ユアは何も心配しなくていい。守ってやるから」
ノディアはユアの髪を撫でて唇に唇を落とした。
「うん・・・。」
ユアは顔を赤くして頷いた。