愛姫
約束
「ノディア!」
ユアはノディアを見つけると、走ってくる。
それを見たノディアは目を見開いて慌てる。
「ユア!転んだらどうするんだ!」
ユアを抱き上げるノディア。
少しお腹の出ているユア。
もう城の中で隠し通すのは無理だった。
ノディアは常にユアの周りを気にしていた。
「ノディアお仕事は?」
「今日はもうない。だから中庭でゆっくりしないか?」
その言葉にユアの瞳はキラキラ輝いた。
「中庭行く!」
アロを呼んで、要るものを持ってこさせるように言うと二人は中庭に出た。
中庭には花が咲いている。
ユアを中庭の椅子に座らせるとノディアも横に座る。
「体はどうなんだ?」
「全然大丈夫。お腹が空くくらい。」
ノディアがユアのお腹を撫でる。
「まだ蹴らないのか」
「まだ少しはやいよ」
そこにアロが紅茶とお菓子を持ってきた。
「栄養が高いから食べるといいらしい。」
ノディアがユアの前に出す。
「ありがとう・・・」
ニコリとユアが笑うとノディアはユアの頭を撫でた。