愛姫



「?」




「ノディア様・・・本当怖くて・・・」




「ユア変わってるね」




サラがニコリと笑う。




「お兄様が怖いなんて、ほかの子たちは思わないよ」




「・・・だって・・・」




サラは優しく私の頭を撫でた。




「頑張ってね」




サラの言葉に頷けなかった。




・・・・
・・・
・・





しばらくしたある日。




ノディア様に召集された姫候補たち。




ノディア様の横にいる男の人が喋りだす。




「これからノディア様が正妃候補をあげる。よく聞いていろ」




ザワザワと周りがうるさくなる。




ノディア様はゆっくり口を開く。




「ユア」



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