愛姫



一気に静まる。




ノディア様だけが笑っている。




「ユアおいで」




・・・・なんで・・・・?




なんで??




なんで私・・・・?




「はやく出てこい!!!」




ノディア様の隣にいる男が怒鳴る。




怯えながらノディア様のもとにいく。




「ノディア様、他に姫は?」




「俺の中ではユアだけだよ」




ノディア様が私を膝の上に乗せた。




私にだけ聞こえる声でノディア様が囁いた。




「ユアを俺の正妃候補に指名するよ」




そう言って妖艶に笑ったノディア様。




「・・・な・・・んで・・・・」




「ユアから俺に奉仕するようにしてみたい」




・・・・ノディア様は私には興味がない。




ただ自分の興味。



< 26 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop