愛姫
一気に静まる。
ノディア様だけが笑っている。
「ユアおいで」
・・・・なんで・・・・?
なんで??
なんで私・・・・?
「はやく出てこい!!!」
ノディア様の隣にいる男が怒鳴る。
怯えながらノディア様のもとにいく。
「ノディア様、他に姫は?」
「俺の中ではユアだけだよ」
ノディア様が私を膝の上に乗せた。
私にだけ聞こえる声でノディア様が囁いた。
「ユアを俺の正妃候補に指名するよ」
そう言って妖艶に笑ったノディア様。
「・・・な・・・んで・・・・」
「ユアから俺に奉仕するようにしてみたい」
・・・・ノディア様は私には興味がない。
ただ自分の興味。