愛姫
「ユア、今日はもう帰っていいよ」
そう言うとスタスタと部屋を出た。
・・・・よかった・・・。
指名されてからずっとご飯も一緒で正直息苦しかった。
軽い足取りで帰る。
すると、誰かの足にひっかかって転んだ。
「っ・・・ぃた・・・・」
「異世界なんて汚らわしい。なんであなたが指名されるのよ」
「貧相そうな身体」
数人の姫候補たちが私を取り囲む。
「・・・ぇ・・・」
一人の姫が持っていたステッキで叩かれる。
「腹立たしいわ。なんでこんな小娘が」
「いた・・・痛い・・・」
地面で小さくなる。
「あなた、いい気にならないでよ」
しばらく叩かれて嫌味を言われた。