愛姫



・・・なりたくてなってない・・・・。




甲高い笑い声と一緒に姫候補たちはどこかへ行った。




私はズキズキする身体を動かして部屋に入った。




しばらくしたらアロが入ってきた。




「ユア様、どうかしたのですか?」




「・・・大丈夫」




「お食事の時間ですよ?」




「・・・うん」




アロに言われて部屋を出る。




広間にはたくさんの姫候補。




だけれど、私が行くと一瞬無言になった。




私は端の席に座る。




すると隣に座った姫候補の人が私の食事に飲み物を入れた。




「・・・ぇ・・・・」




「今日からノディア様は戦でこの城にはいないの。ノディア様が帰ってくるまでにあなたが自分から指名を解くようにしてあげる」



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