愛姫
「解きます・・・私はノディア様の正妃なんかならない・・・」
小声で呟くように言う。
すると姫候補たちはクスクスと笑う。
「あら、意外と物分かりがいいじゃない」
「・・・」
私は俯いたまま黙っていた。
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ノディア様が戦に行ったというのに慌ててもいないお城の中。
この世界にも争い事があるんだ・・・・。
そんな事を思いながら、池の中のノディア様のペットに餌をあげていた。
ペットは牙が大きい魚。
魚自体も大きい。
いつでも池の近くには餌が置いてある。
姫候補たちは見向きもしない。