愛姫



言わなくちゃ・・・・言わなくちゃ・・・。




「私の・・・・指名を・・・・取り消してくださぃ・・・・」




するとノディア様は私の髪に絡めていた指をとめた。




「ユア・・・?」




びく。




いきなりさっきと違う低い声。




「どの口がそんなことを言うのかな?ん?」




綺麗な瞳が私をうつす。




「ごめんなさい・・・」




「・・・指名をうけるのが喜ばしいことというのがわからないのかな・・・?」




「・・・私なんかより・・・綺麗な人たくさんいるし・・・私は・・・・」




「ユア、俺を怒らせる気かな?」




ニコリと笑うノディア様。




「ごめんなさい・・・ごめ!!」




ノディア様の唇が私の唇を塞いだ。



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