愛姫
「ふふ、アロはこっちの者よ。あなたに味方はいないの」
・・・・え・・・。
「アロっ・・・・?」
アロは何も言わない。
そんな・・・・。
「あなた指名外されなかったみたいね。」
ドンと池のほうにおされた。
「痛っ・・・・」
「あなたを消すしかないのね」
召し使いたちが私を取り囲む。
「痛っ痛い・・・」
ガンガンと叩かれる。
「アロ、愉快でしょう?」
アロは私を見ていた。
アロ。
私は掠れる視界でアロを見た。
「アロ・・・ごめんなさい・・・私なんかのためにありがとう」
嫌なのに私の世話をしてくれた。