愛姫



ノディアの瞳が栗色から金色に変わる。




「この俺に嘘をつくか!!」




ノディアの力によって姫候補たちは地面に倒れこむ。




「ダジュ!」




池に向かってノディアが叫ぶ。




『お呼びですか?ノディア様』




池の中からする声。




「さっき落ちた女をどうした!」



『この方にございますか?』




大きな牙の生えた魚がユアを背中に乗せて出てきた。




『最初に落ちた者は食しましたが、この方はいつもわたくしに餌をくれるお優しい方なので・・・』




「最初などどうでもよい!」




ノディアはユアを抱き抱える。




「ユア!ユア!!」




するとユアは咳込む。




「ゲホゲホッ・・・・」




ユアの口から大量の水が出た。



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