愛姫
ユアを馬車に乗せてノディアも乗りこむと馬車は動いた。
「・・・・どこに・・・行くのですか・・・?」
「王宮は邪魔がたくさんいるだろう?だから静かな場所に行くのさ」
ユアは不安を感じた。
逃げられない。
ガタガタ揺れる馬車の中。
「ユア、そんなに離れるな。もっとこちらに来なさい」
渋々ユアは少しだけノディアに近づく。
クスクスと笑うノディア。
「ユアは本当に面白い」
ノディアはそう言うとユアの腕をひいた。
「きゃっ・・・・」
ドサリとノディアの膝の上に倒れ込む身体。
「こちらに来なさいとはこれくらい来ないといけないんだよ??」
「・・・・ご・・・ごめんなさい・・・」