愛姫



殺した・・・・・???




「こいつは持ち帰る。」




そう言うと歩きだすディジュド。




あちらこちらに血のあと。




「・・・・」




見たくなくて目をつむる。




「なんだ、震えているな。寒いか」




ディジュドはユアを降ろすとマントを羽織らせた。




ユアは運悪く廊下に転がる使いを見てしまった。




「いやぁぁぁ!!!!」




それを見て笑うディジュド。




「あぁ、寒いのではなくそっちか」




ユアを抱き上げまた歩きだした。




「女、名は何だ」




「ユ・・・・ユア・・・・」




素直に従うユアの声は震えていた。




「ユアか。」




外に出ると金目のものが積んである箱の中に入れられた。




ディジュドが消えると兵がユアの手足を縛る。




・・・私・・・どうなるの・・・・。





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