愛姫
小鳥
暗い箱の中、ユアは震えていた。
ずっと長い間、ガタガタと揺れていた。
かなり長い時間たつといきなり揺れがとまる。
「ユア」
視界がひらけたと思うとディジュドがユアを担いだ。
「・・・ぃ・・・いや・・・・」
「そう怯えるな。」
豪華な作りの建物に入ると召し使いにユアを預けたディジュド。
「ユアに新しい服を」
「かしこまりました」
召し使いはユアを大きなお風呂にいれた。
それからドレスを着せて髪を梳いて軽く結った。
「失礼いたします。」
「・・・」
召し使いに連れられてユアは広間に連れてこられた。
そこにはたくさんの人がいた。