愛姫
宴会なのか、踊り子が中央で踊っていた。
「ユア、見違えたな。」
ディジュドが歩いてきてユアを見つめた。
「・・・」
ユアはまだ震えていた。
それを見たディジュドはクスリと笑ってユアを抱き上げた。
「可愛らしい姫だな。まさに小鳥のようだ」
「・・・ぃ・・・ぃゃ・・・・」
「あまりここで騒ぐと首が飛ぶぞ」
ユアはそう囁かれて、余計に震えた。
ディジュドは大人しくなるユアに満足したのか窓側の静かな場所に座った。
「ひゃぁ・・・っ!!?」
背中の開いたドレスだったユアの背中に指で触るディジュド。
「ユアはノディアの何だ」
「・・・・」
私・・・・?