愛姫
ノディア様らしき男の人は高い場所にある豪華な椅子に座る。
「姫候補の姫たちよ、ノディア様の正妃、側室を決める候補になれたことを誇りに思え。」
さっき私を怒鳴った男の人が喋る。
「200人の中から選ばれるただ一人の正妃と数名の側室になりたければノディア様に奉仕せよ」
200人・・・・・。
そんな数の姫候補がいるの・・・・?
「気に入らない女は消す。まぁせいぜい奉仕しろ」
ノディア様の低い声が広間に響く。
・・・・。
「以上解散」
解散の声を聞くと姫候補の女の人たちはノディア様が降りてくるのを待っている。
あの人・・・怖いから関わりたくない・・・・。
アロが来るのを待っていた。
「ユア様」
アロの声に振り向く。