愛姫
「・・・・」
ただお礼を言いたかっただけなのに・・・・。
ユアにはノディアがものすごく遠く感じた。
「ふぇ・・・・」
「ユア様、お身体を温めましょう」
ユアはフラフラとアロに連れられて歩いた。
・・・
・・
・
「きゃぁ!!!ノディア様!!今日はわたくしを!!」
あれからノディアは一度もユアを呼ばない。
ユアは遠くからノディアを見ていた。
「・・・ユア様、ノディア様のお近くに行かないのですか?」
「・・・ノディア様は私に興味なんかないから・・・」
そう言ってユアは自分のドレスを握りしめた。