愛姫
気持ち
ユアは相変わらずに姫候補たちから嫌がらせを受けていた。
そんなユアを見ていたアロはユアが心配になっていた。
「ユア様。大丈夫でございますか?」
「・・・うん。ごめんね・・・アロ。」
口数も減ったユアはいつも暗い顔をしていた。
「何を言うのですか。アロはユア様の使いです」
姫候補の嫌がらせは悪化する一方だった。
転ばされたり食事を落とされたり。
「ユア様。ノディア様に報告いたしましょう。」
いくらアロが言ってもユアは首を縦にふらなかった。
「ノディア様は私自身なんか見てないし、私はノディア様を怒らせたから・・・」
ユアはいつも部屋から外を見ていた。
ある日、ユアの部屋にサラがやってきた。