愛姫



小さな消えそうな声でユアはアロに言った。




「・・・・も・・・っと・・・・・な・・・かよ・・・く・・・な・・・りたかっ・・・た・・・」




そう言うとまたユアは意識を飛ばした。




「ユア様・・・・」




私は・・・ユア様を裏切ったのに・・・・・。




アロは何としてでもユアを助けたいと思った。




部屋を飛び出して、アロはノディアの部屋に向かう。




ノディアの部屋の前にはマヲが立っていた。




「また貴様か」




見下してアロを見るマヲ。




「ノディア様に会わせてください」




息の切れるアロ。




「ダメだ。ノディア様は今姫候補との時間だ」




「会わせてくれないのなら、無理矢理にでも!!!」



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