愛姫



走ってユアの部屋に駆け付けたノディアはユアを見て言葉を失う。




グタリとして動かない。




しかも、もともと細い身体がさらに細くなっていた。




「ユア!!!!????」




抱き上げると力なくダラリとノディアに抱かれる。




羽のように軽い・・・・。




消えそうな苦しそうな息遣いだけがユアから聞こえる。




「ユア!!!!瞳を開けろ!!!」




ユアには聞こえていない。




「アロ!!!何故、ユアはこんなに痩せた!!??」




「・・・お食事を少ししか召し上がらなかったり・・・・姫候補たちからの嫌がらせでかなり・・・ユア様は・・・・」




「何故、早く言わない!!!」




「ユア様が絶対言うなと・・・・」



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