愛姫
「あの時は・・・嫌がってすいませんでした・・・助けに来てくれた時も・・・・お礼も言えず・・・・」
「俺はそんなことを聞いていない」
「・・・」
口ごもるユア。
言えるわけがなかった。
悩んでいたことなど。
気付いてしまったから。
「・・・大丈夫です・・・もぅ・・・大丈夫です」
ノディアはユアを横にした。
「また来る」
そう言うと部屋を出ていくノディア。
・・・・私は・・・ノディア様の負担・・・・。
なのに、気付いてしまった自分の気持ち。
・・・・。
「・・・ノディア様が・・・好き・・・」
小さく呟いた。