愛姫
ユアは恥ずかしさと安心感からノディアの袖を握りしめた。
「・・・クス」
ノディアが目を細めて笑う。
それからノディアは人が変わったように優雅な喋り方でイロイロな人と喋る。
この喋り方・・・・最初会った時見たい・・・。
ある程度話しているとノディアの手に持っていた飲み物がなくなった。
「・・・ノディア様・・・私が貰ってきます」
小さな声で言うとノディアは首を横に降る。
「ダメだ。俺の近くにいろ」
ユアにだけ聞こえる声で囁くノディア。
「・・・で、でもすぐそこに飲み物があります・・・大丈夫ですから・・・」
そう言ってノディアの手からグラスをとる。
早足でその場を離れた。