そして、恋をする。
机を移動していた時、
雑音の中で
一人の男子の
声が聞こえた。
「おーい。坂口ー。」
「ん?」
「お前席ここなの?」
窓側から三番目の
前から二番目の席に
すでに座っている
坂口君の顔を見る。
「ああ。」
「なぁ、席変わってくんねえ?」
「ん?」
「俺、後ろだと目悪いから黒板見えねぇんだよ。」
「あぁ。いいよ。」
「悪いな。でも、お前の好きな窓際だぜ。」
「まじ?ラッキー。」
「あそこだから。」
あ。
あの人、
青沼君だ。
ふと思い出した。
いつも
出席呼ばれるとき、
一番最初に
名前を呼ばれている。
そして、
休み時間に
坂口君がよく
話してる友達の一人だ。
ぼーっと
そんな事を
考えていた時、
「またお前か。」
上から
声が聞こえた。
「…え?」
聞いてて
心地のいい声。
この声…。
見上げると、
机を持って
移動してきた
坂口君がそこにいた。
「あ…また前なんだ…。よろしくね。」
思わず
表情が固まる。
「そんな露骨に嫌そうな顔すんなよ。」
坂口君の顔が
険しくなる。
「ち、違うよ!驚いてただけで…!う、嬉しいよ!」
「無理矢理言わせてるな。悪い。」
そう言って、
少しはにかんだ
笑顔を見せて、
前を向いた。
ドクン…
痛い。
胸が痛い。
どうしよう…。
坂口君の事が
好きで好きで
しょうがない。
どんどん
好きになっていく。
止まらない…。
チクン…
指がまた
少し痛んだ。
雑音の中で
一人の男子の
声が聞こえた。
「おーい。坂口ー。」
「ん?」
「お前席ここなの?」
窓側から三番目の
前から二番目の席に
すでに座っている
坂口君の顔を見る。
「ああ。」
「なぁ、席変わってくんねえ?」
「ん?」
「俺、後ろだと目悪いから黒板見えねぇんだよ。」
「あぁ。いいよ。」
「悪いな。でも、お前の好きな窓際だぜ。」
「まじ?ラッキー。」
「あそこだから。」
あ。
あの人、
青沼君だ。
ふと思い出した。
いつも
出席呼ばれるとき、
一番最初に
名前を呼ばれている。
そして、
休み時間に
坂口君がよく
話してる友達の一人だ。
ぼーっと
そんな事を
考えていた時、
「またお前か。」
上から
声が聞こえた。
「…え?」
聞いてて
心地のいい声。
この声…。
見上げると、
机を持って
移動してきた
坂口君がそこにいた。
「あ…また前なんだ…。よろしくね。」
思わず
表情が固まる。
「そんな露骨に嫌そうな顔すんなよ。」
坂口君の顔が
険しくなる。
「ち、違うよ!驚いてただけで…!う、嬉しいよ!」
「無理矢理言わせてるな。悪い。」
そう言って、
少しはにかんだ
笑顔を見せて、
前を向いた。
ドクン…
痛い。
胸が痛い。
どうしよう…。
坂口君の事が
好きで好きで
しょうがない。
どんどん
好きになっていく。
止まらない…。
チクン…
指がまた
少し痛んだ。