そして、恋をする。
やっぱり
出席番号は、
私の次が
彩夏だった。

「やったね。」

「めっちゃ嬉しい!」

本当に嬉しそうに
彩夏が笑った。

私と一緒に
いれるのが
本当に
嬉しいんだ…。


嬉しいな…。




ちくっ。




指の先が
少し痺れた。


たまにある。


多分静電気かな。


あー。
やだやだ。



「ちなみに。大西君とも、また一緒だね!」

「やめて!恥ずかしい!!」



本気で
照れてる。


そんな事を
言ってるうちに、
チャイムが鳴り
先生が入ってきた。


何やら
説明をしているが

春の心地よさが
私の心を奪い、
眠気に誘う。


私の前の背中が
視界を遮っている。


その背中に
隠れるようにして、
少しだけ
眠りについた。





今まで
感じたことが
ないくらい、

暖かい
眠りだった。
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