切なくて、切なくて




「なぁーんだ。
つまんないの」


加藤は少し俯くと、
すぐに走ってグラウンドに戻って行った。


「穂ー乃香っ!
いい感じじゃーん」


ニヤニヤと夏希が肩を叩いてきた。


「優也、完璧に穂乃香のこと好きだって」


自信満々で夏希は私にそう言った。


「だったらいいのにね」


相変わらずネガティブな自分がまた嫌になった。









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