切なくて、切なくて
「穂乃香ちゃん、あれはもう穂乃香ちゃんに惚れてると思って間違いないよ」
横から晴香ちゃんが私の肩を抱いた。
「晴香ちゃんまで、なに言いだしてんのっ!」
思わず晴香ちゃんを突飛ばしてしまった。
少しよろけたものの、晴香ちゃんは懲りなかった。
「これは……NEWカップル誕生で間違いないね……」
なんて言って楽しそうにどっか行ってしまった。
もう私の顔は噴火寸前の富士山くらい赤くなっていた、と思う。