切なくて、切なくて




そんな加藤に思いをよせてかれこれ半年がたつ。


加藤を気になってから私は、人に優しくしたいと思うようになった。


教科書忘れてる人がいたら見せてあげたい。

扉だって閉めずに待っててあげたい。

落ちたシャーペンをすぐに拾ってあげたい。


だけど全部、怖くてできなかった。


あいつに触られた
汚い、きもい、
そんな言われたこともない言葉が怖くて。


そんなんに怖がってても前に進めないのは私が一番わかってるはずなのに。







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