【短編】先生、好きでした。


「いや…あの〜…。」


心拍数が上がる。

手に汗がにじむのがわかる。


今日で最後。

どうしても伝えたい。


決意して、考えていた言葉を言おうとした時だった。


黒板に目がいった。


黒板には、たくさんの先生へのメッセージがあった。


それを見て、考えていた言葉がわからなくなった。


いや、言えなくなった。



「…先生、結婚すんの?」




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