溺愛中なんです。


「待って待って!!」

「何よ?」


雪姫が呆れたように俺を見る。


「告白…どうしたんだよ?」

「…何で言わなきゃいけないの」

「えっ?だって俺、雪姫のこと好きだし」


何でそんなこと聞くんだよ?的な感じで

答えると雪姫は少し頬を赤らめた。

かーわいっ//


「こ、断った」

「マジ?よかったぁ♪」

「じゃ、帰るから」


雪姫は高田とさっさと帰ろうとした。


「ちょっ…待って!!」

「まだ何かあるの?」

「一緒にカラオケ行こーぜ!」

「却下」


そ、即答…ですか。


「泰地達もいるしさっ」

「行く!」


そう答えたのはもちろん、雪姫ではない。

高田だった。

なんか……意外。


「ちょっと!!葉月ちゃん!?」

「お願いっ!…実はさ……」


高田は雪姫の耳元でなにやら話し始めた。


「…え!?そうだったの?」

「うん!だから、さ……」

「………仕方ないな。……行くよ」

「ありがとう雪姫ぃー!♪」


高田はそう言うと雪姫に抱きついた。

うっわ……なんて羨ましい体勢……。


「じゃー行こーぜ」


俺達は駅前のカラオケ店に向かった。



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