溺愛中なんです。
カラオケ店に着くと
遊星 泰地 高田
┌────────┐
│ テーブル │
└────────┘
俺 雪姫
とゆう席になった。
雪姫は「何で雨宮が隣なわけ?」とか
「葉月ちゃんこっち来て」
とか、いろいろ文句言ってたけど
そこは、無視無視!!♪
「雪姫、何歌うー?」
「私、歌わない」
「えー?何で?聞きたい」
「絶対いや」
雪姫は自分のドリンクを飲んで
ソファーに深く腰掛けた。
ま、予想はしてたけどね。
「俺、葉月ちゃんと歌いたい」
「…えっ!?///」
泰地は高田の肩を抱き寄せて
マイクを渡した。
あ、そっか。
泰地、高田のこと好きだったっけ?
ありゃー脈ありだな。
……羨ましい。
羨ましすぎるぞ、泰地。
1時間くらい歌ったぐらい、
「私、トイレ行ってくるね」
雪姫が抜け出した。
あー……雪姫いないとつまんねぇ。
「慶介、これ歌えよ」
「んー?どれどれ?」
遊星が俺に勧めてきた歌は、
どんなに好きでも叶わない恋
をテーマにしたような曲。
「……嫌みかよ」
「あはは〜」
絶対叶えてやるし。
てゆーか、雪姫おせぇな。
20分くらい帰って来てない。
まだトイレ?
「ちょっと俺、雪姫探してくる」
俺はそれだけ伝えて部屋を出た。