溺愛中なんです。
「……俺…人生半分終わったわ」
「…何だよそれ。諦めきれねぇって
雪姫ちゃんに言えばいいじゃん」
そう…なんだよな。
けどさ、あんなに強気に言っといて
それは……ねぇ?
俺のプライドが許さない。
「ったく……お前がそんなだと他の男に雪姫ちゃん取られんじゃね?」
…はぁ!?
「それは無理!!!」
ガタッと大きな音と声が教室に響いた。
「…あ……」
俺はチラッと雪姫を見た。
……え…目合った…。
─プイッ
え゙。マジかよ〜……。
無視されたし…。
やっぱり、辛い。
思ってたよりも辛いかも。
「……はぁ〜…」
「いい男がため息ついてんじゃねぇよ」
遊星が慰め(?)の言葉をくれる。
今の俺にはその言葉を素直に
受け入れられない。
俺ほんと、ダサい。