溺愛中なんです。
─ちゅ
「…ん……」
唇の隙間から漏れる雪姫の甘い声。
…可愛すぎて……ヤバい。
「…ふぁ……ッん…あ…みや…!」
俺のシャツをギュッと握って
必死にキスに追いつこうとする。
唇を離すと雪姫は肩で息をしていた。
「…ッ…息…できないよ…っ」
「可愛いから、つい♪」
俺が笑いながらそう言うと
雪姫が目を泳がせてから、
─ぎゅ
「…え…雪姫?」
俺に抱きついてきた。
「最初から…好きだったのかも」
「…えっ?」
「諦めるって言われて…寂しかった」
なんだよ、この可愛すぎる生物は…。
「…雨宮…好き」
「……俺の方が好きだ」
そう言ってまた甘いキスを交わした。
俺の可愛い姫はどこまで
俺を溺れさせたら気が済むんだろう。
強がりな姫も、冷たい姫も
素直な姫も、ツンデレな姫も……
今日も俺は
溺愛中なんです。
───end♪