溺愛中なんです。


サラサラと髪が揺れる。

うっわ…可愛すぎ〜///

てか何回言ってんだよ、俺。


黒板にスラスラと答えを書く雪姫。

頭いいし、欠点なんてねぇんじゃねぇの?


「できました」

「…よし!正解だ」


雪姫はチョークを置いて席につく。


「雨宮!南を見ている余裕があるんだったら、ちゃんと勉強しろ」


気付いてたのかよ……。


「へいへーい」


俺はそう返事しながらも机に突っ伏した。

反省する気、全くなし。

だって雪姫見てるほうが大事だし♪





─ お昼


雪姫を誘うとあからさまに嫌がられた。

でも、雪姫のダチはあっさりOK。

話がわかるやつだ。


結局、雪姫は嫌々俺たちと食べた。


「雪姫ちゃんはさー好きな奴いんの?」


泰地が焼きそばパンを食べながら

雪姫に聞いた。


「いないよ」


よっしゃー!!

てことは、俺にも十分可能性がっ!!


「じゃ、俺好きな人立候補する!!」


雪姫の好きな人に立候補した。

雪姫は相変わらず、

「バカじゃないの」的な目で見てくる。

そんなとこも可愛いけど。


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