13回目の好き
恭先生:「おーまーえは!いったい誰に抱き着いてんだっ!!!」
そう怒鳴った恭先生は本石君の腕を掴んで引っ張って、道具部屋から出て行く。
本石君:「ちょ!離せっ!」
「き、恭先生!」
慌てて、後を追うと恭先生の手を振りほどく本石君が目に映る。
本石君:「っ!何だよ高木っ!!俺は本気なんだっ!邪魔すんなよ!」
恭先生:「…吉崎先生は付き合ってる人がいるって言ってるだろう!?」
「!!?」
恭先生、いつから…
本石君:「なっ!先生いつから聞いてたんだよ!?」
恭先生:「お前の叫び声からだ!!それに…邪魔はしてないだろ。お前が吉崎先生に手ぇだそうとしたから止めたまでだ。」
本石君:「…!…何だよ!高木先生には関係ないだろ!好きになったんだ!本気で好きんなったから、付き合ってるやつと別れてほしいって言ったんだ!吉崎先生の彼氏でもないやつに、止められたくねぇっ!!!」
ガッと本石君の制服の首元を掴んだ恭先生は一言。
恭先生:「俺が付き合ってちゃわりぃか!!んん?」
恭先生、そんなに怒らなくても……
と2人の後ろの扉の前で一人ソワソワする私は、何もできず…