13回目の好き
って!!
恭先生、それってばれちゃまずくないですか!??
目を丸くして驚く本石君に続き、遅れて私も目を丸くする。
本石君はガッと首元を掴んでいた恭先生の手を掴み口を開く。
本石君:「…じゃあっ!!!別れて下さいっ!俺は高木先生には負けない。吉崎先生は俺がもらう!俺が幸せにするっ!」
な、何てことを…。そんなこと言われたの初めて…。
思わず照れてしまう私ってつくづく単純だなって思う。
恭先生:「奈緒は俺の嫁にする。」
ポカンと一瞬、いや、2、3秒時間が止まった。
へなへなと足に力がなくなりその場に座り込んでしまう私。
え?きょ、恭、先生…?
今、
何とおっしゃいました?…?
恭先生:「俺もお前に負けないぐらい本気だ!!!」
その一言に、いや多分その前の一言が効いたのか、本石君はダッと走って実験室を出て行ってしまった。