13回目の好き



吉崎 奈緒Side





やばい…




涙が出てきそう





嬉しすぎて
幸せすぎて



それに…

真っ赤っかの恭先生が面白くて



バッと抱きしめられていた腕が離されて恭先生は背を向ける。



恭先生:「…ほら、さっさとプリント持って来い。数学準備室で待ってるから。」




そう言ってスタスタと歩いて行く恭先生の後ろ姿に笑ってしまう。



恥ずかしいんだ



恭先生




ふふふ



あははははっ!




ずっと一緒にいると、恭先生って実は、凄く子供っぽい。





一人笑ってしまう自分に、まぁ、人のこと言えないんだけどね。なんて思いながら、プリントを取りに行く。







そして、数学準備室のドアの前に立ち、深呼吸。



はぁっ!




恭先生が私の旦那さんかぁ。



思わずにやけてしまう。





しかも、恭先生ったら、嫁にするだって(笑)




何度も何度も繰り返されるさっきの出来事。



その度ににやけては赤くなって、なかなか恭先生がいるこの部屋に入れない。






ガチャッー…







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